中国証券監督管理委員会(証監会)の鄧軻報道官は8日、「現在の株価市場にはパニック心理が広がり、非理性的な投げ売りが大幅に増加して、株式市場の流動性不足の状況を招いている。市場の正常な取引を回復させるため、中国証券金融株式有限公司(中証金)は引き続きブルーチップ銘柄の安定を維持するとともに、低~中額時価総額銘柄の買いを拡大する」と述べた。
今月6日、証券会社21社が1280億元(2兆4971億円)を出資した。鄧報道官は21社の現在の運営状況が正常かどうかについて、「現在、この証券会社21社の業務は正常に行われており、運営状況は良好だ。各社は資本が充足し、流動性は好調で、純資産の合計が8千億元(約15兆6072億円)を超え、純資本と優良な流動性資産はどちらも6千億元(約11兆7054億円)を超える。証監会はこれと同時に、中国証券金融株式有限公司が証券会社に十分な流動性の支援を提供すること、証券市場の安定的な運営を着実に保証することを決定した」と述べた。
中証金は人民銀から豊富な流動性支援を受けており、今後も引き続き複数のルートで証券会社に十分な資金を提供していく。8日には株式担保取引の方法で、21証券会社に2600億元(約5兆690億円)の与信枠を設定し、各社の自己勘定での株式買い入れを促した。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月9日