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証監会「株の連続下落は急速上昇に対する調整」

人民網日本語版 2015年07月01日08:25

最近の株式市場の持続的な下落傾向について、中国証券監督管理委員会(証監会)の張暁軍報道官が29日にコメントを発表した。それによると、最近の市場の下落は急速な上昇に対する調整効果であり、目下、証券会社の信用取引事業は正常に運営され、場外での投機行為のリスクもある程度緩和されており、市場に参加する主体が信頼感を高め、理性的に市場に対応し、資本市場の安定で健全な発展をともに促進することを願うという。新華網が伝えた。

張報道官は、「これまでの株式市場の上昇により大量の優良銘柄が蓄積された。最近の市場の下落は急速な上昇に対する調整効果であり、市場自身が法則に基づいて動いたことの結果だが、揺り戻しが早すぎれば市場の安定健全な発展にはマイナスになる。6月29日の市場は高値で始まり、中盤で大幅に変動し、終盤も下落傾向が続いたが、26日に比べて買い注文が目立って増加し、売買と活性度は引き続き高い水準を保った」と述べた。

統計によると、6月15~29日の上海証券取引所および深セン証券取引所の一日あたり平均出来高は1兆5千億元(約29兆5740億円)に上り、年明けから6月12日までの平均1兆2千億元(約23兆6592億円)を上回った。一日あたり平均口座開設数は25万5千件で、年初~6月12日の21万6千件より多かった。6月26日までの証券会社の顧客の信用取引残高は2兆9900億元(約58兆9510億円)に上り、年初~6月12日の1兆8300億元(約36兆803億円)を大幅に上回った。

張報道官は、「現在、証券会社の信用取引事業は安定している。第1に、6月26日の融資残高は2兆1200億元(約41兆7925億円)に上り、6月12日よりも4.3%少ない965億元(約1兆9023億円)に減少した。第2に、強制決済の金額は少なく、6月15~26日には担保率を130%以下に維持するために強制的に決済された金額は961万元(約1億8944万円)にとどまった。第3に、6月26日現在、担保率は顧客全体で247%を保ち、年初の240%を上回った。全体としてみると、証券会社の信用取引事業は正常に運営され、リスクは制御可能で、およそ2週間にわたる株式市場の大幅回復傾向の試練に耐えるとみられる」と述べた。

張報道官によると、証監会はこれまで通り法律が定めた監督管理の職責を履行し、インサイダー取引、市場操作といった投資家の権利を侵害する違法行為を継続的に厳しく取り締まり、口座の実名制度の規定に違反する疑いのある場外での投機行為を抑制し、市場の反響が大きい大口株主、企業の理事、監事、上級管理職らの規定や約束に違反した売却行為を法律に基づいて取り締まるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年7月1日

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