26日、中国の多くの地方は猛烈な暑さに見舞われた。関中平原では最高気温が37℃から39℃、トルファン盆地では44℃に達した。中国気象局の観測データによると、高温天気は向こう数日間続き、範囲がさらに拡大し、暑さはいっそう厳しくなる見込み。中国新聞網が報じた。
華南や東北で続く降雨とは全く対照的に、西北地区では高温天気が続き、降雨が観測されたのは極めて数少ない地域に限られている。中国と欧州を繋ぐ貿易路「シルクロード」沿道各地は、猛烈な暑さに見舞われており、西安やトルファンなど多くの都市は、まるで「オーブン」に変わったようだ。
中国の四大名著のひとつ「西遊記」で有名になった新疆ウイグル自治区の観光名所「火焔山」では、地表の気温が68℃にまで上がった。多くのネットユーザーは、「火焔山の名前通り」と驚嘆したが、同観光地には、観光客が連日3千人から4千人が詰めかけている。
旧「シルクロード」の起点である西安でも、このところ高温天気が続いており、26日は最高気温が40℃近くに達した。この猛暑は、今月末まで続くと予想されている。
気象専門家は、次のとおりコメントしている。
西北地区で高温が続いていることで、農作物や商品作物に対し、利益・損失ともに、大きな影響が及んでいる。陝西省の一部地域で栽培されているキウイ・フルーツは、高温天気による影響はほとんど受けない。また、新疆トルファンで多く採れるブドウが育つには、高温と強烈な日照が必要だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月28日