8月6日、平和の鐘が鳴り響き、広島の平和記念公園に5万5000人が集まり、広島の原爆で亡くなった人々のために黙祷した。70年前の同日、広島は世界で初めて原爆を投下され、都市はほぼ壊滅し、14万人が死亡し、生存者も体と心の深い傷に耐えてきた。人民日報が伝えた。
■「非核三原則」に言及しない安倍首相に民衆は抗議
式典には100カ国と地域の代表が参列した。式典は午前8時に開始。6時半頃には多くの民衆が続々と到着し、焼香・献花して、犠牲者に哀悼の意を捧げた。被爆者や遺族のほか、小中学生の姿も多く見られた。
今年の広島市の「平和宣言」は安保法案には直接言及せず、憲法擁護を婉曲に表現しただけだった。松井一実市長は平和宣言で「各国の為政者は相互信頼を基礎にした、武力に依存しない安全保障の仕組みを創り出していかなければならない。その実現のために、日本国憲法の示す平和的発展への道筋を世界に広めることが求められる」と述べた。だが安倍晋三首相は同日の挨拶で、1994年以来各首相が式典で言及してきた「非核三原則」に触れなかった。「非核三原則」とは「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」を指す。
安倍首相の発言を聞き終え、国会で安保法案を強硬推進する暴挙を思い、場外の民衆はがまんできずに「安保法案反対」と大声で叫んだ。一部の民衆は「安倍首相の式典参列は容認できない」「戦争反対」などのプラカードを掲げて平和記念公園周辺をデモ行進した。