＜企画＞世界に中国ストーリーを紹介する「孔子学院」

世界に中国ストーリーを紹介することは、孔子学院の使命のひとつである。今年11周年を迎える孔子学院は、それ自身が素晴らしい中国ストーリーといえよう。ゼロからスタートして、孔子学院は「無」から「有」への変貌を遂げ、「小」から「大」へと成長し、国内外の文化交流の輝かしい代名詞となっている。

孔子学院とは

孔子学院とは、中国が海外の大学などの教育機関と提携し、中国語や中国文化の教育及び宣伝、中国との友好関係醸成を目的に設立した公的機関で、儒学教育機関ではない。

孔子学院は2004年に設立され、同年11月韓国のソウル市に初めての海外学院が設置された。2005年、立命館大学と北京大学の提携により、日本国内初の孔子学院立命館孔子学院が開設された。

拡大しつつある規模

中国が中国語や中国文化の教育、宣伝を目的に設立した公的機関「孔子学院」は、2004年に3カ国で3校設置されたのを皮切りに、世界各地に広がる。最新のデータによると、2014年末の時点で、世界126か国と地域で475校まで増加、851カ所の孔子教室が設立されている。2014年度で35校の孔子学院と205カ所の孔子教室が新たに設立された。また、世界の孔子学院での国内外の専門講師は33745人である。

孔子学院は急速な発展を見せ、中国の名刺のような存在になり、「中国から輸出された史上最も魅力ある文化商品」と称されている。そんな孔子学院の魅力とは何なのだろう？