△ 中国語や中国文化の教育、宣伝に専念
孔子学院主催第14回「漢語橋」コンテストの現場
設置が開始されてからの11年間、孔子学院は中国語や中国文化の教育、宣伝という目的を堅持し、機会をとらえて世界各地での設置を進めてきた。各国に設立された孔子学院では、当初は歌やダンスを教え、生徒の興味を引き出すことに力が注がれた。次に、生徒を中国語日常会話の習得に取り組ませた。第三段階として、成語(四字熟語)を教え始めた。数年後、多くの学生は自然に孔子の研究に関心を持ち、中国文化を研究し始めた。>>>
△各国に中国語ブームを巻き起こす
サマーキャンプに参加するアメリカの高校生
世界各地の孔子学院では、1年で約1万3千種類の文化イベントが開催され、722万人が参加する。各国の中国語愛好者に各種パフォーマンスや文芸作品を披露・展示し、外国人が中国について造詣を深め、中華文化をより深く理解するための機会と場所を提供した。エジプトを例に、カイロ大学やスエズ運河大学の孔子学院でも毎年、延べ2000人以上が中国語を学んでいる。中国から遠く離れているものの、カイロの街中に行ってみると、「こんにちは」、「最近どう」と、中国語で挨拶する声を至る所で聞くことができる。「中国語ブーム」が加熱するにつれ、中国語の授業を始める小中学校も出てきている。>>>
△ 異なる国や文化間の橋渡し
フランスブルターニュ孔子学院主催の「孔子学院の日」イベント
孔子学院は、中国文化を世界で発信すると同時に、多くの若者に人生の新たな舞台をも提供してきた。トロイ大学孔子学院の徐弘院長は「孔子学院の設立は現地の中国に対する理解を深め、中国との貿易、投資を促進してきた」と説明した。テキサス大学サンアントニオ校の経済学者・連大祥氏の研究によると、孔子学院は中国と、それぞれの州への輸出並びに対外の直接投資の促進に顕著な影響を与えており、間接的には中国との関係の全面的発展も促進している。>>>