▽「ストーリーのある物」が人気
日本には、家に代々伝わる鉄瓶を持っている人も多い。曾さんはそんな一般家庭から譲り受けた「家宝」を所有しており、生活の息遣いが感じられるこの品が大のお気に入りだという。
閻雪駿さんはかつてドイツの骨董品店で、装丁が非常に美しく、完全な形で保存された中国画集を発見した。色彩は鮮やかで、絵画の技法には透視法が取り入れられ、特別なものだった。
資料を調べた結果、閻さんはこの画集が「通草画冊」という名であることを発見した。19世紀に欧州に持ち込まれたもので、紙は通草の木から作られ、中国の当時の風土と人情が描かれている。現在でいう絵葉書のようなものだ。完全な形で残された画集は非常に珍しい。「里帰り品」コレクションは、背後にそれぞれのストーリーがあるからこそ、人の心を打つのだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月27日