韓国の映画・ドラマは韓流文化の象徴の一つで、国内外の市場で高い人気を誇っている。韓流ドラマのテンポは速く、脚本と撮影がほぼ同時進行で制作する方法はすでに業界のシンボルとなっている。しかしながら、「撮りながら放映」式の韓国ドラマは方向転換を図っており、高品質のテレビドラマを制作する必要があるだけでなく、中国市場の需要に迎合するというニーズも考慮しなければいけない。
今までの「生放送のテレビドラマ」は韓流ドラマのキーワードだった。視聴率、視聴者の反応に合わせてドラマ制作チームは台本を変更する。役まわりに変化が生じることがあったり、ドラマの放映回数が増減したり、最終的に悲劇が喜劇に変わるということさえ起こり得る。
現在は、作品のクオリティを高めるための取り組みを行なっている。KBSテレビ局企画グループのハム・ヨンフングループ長は「台本がすでに完成した状況での撮影は、俳優がドラマの筋をより完全に把握し、役に打ち込むことができる。もう一方で、中国市場の影響を軽視するわけにはいかないということだ」と語る。また、海外ドラマが中国市場に参入するには何カ月もの審査を要し、かつサンプルを提供しなければならないので現在のところ韓流ドラマの制作方式はこれらの条件を満たすには至らないとしていると分析する韓国メディアがある。
中韓が協力して優れた映画・ドラマを作り出す
1993年に中国国内で初めて放映された韓流ドラマ「嫉妬」から、2001年に中国中央テレビ(CCTV)での「風呂屋の主人の男たち」吹き替え版、「エンドレス・ラブ」、「大長今」(宮廷女官チャングムの誓い)や、「相続者たち」、「星から来たあなた」に至るまで伝統的なテレビのプラットホームからネット動画サイトと協力という戦略に転換し、中国市場での韓流ドラマの歴史は20年を超え、何度も韓流ドラマブームを巻き起こした。