上海大学映画・テレビ芸術と技術学院の許正林教授は「抗日戦争のテーマは中国文学における崇高なるテーマで、70年作り続けており、高い歴史や文化的価値を持った良い作品が続々登場している」と語り、50~60年代の「地雷戦」「地道戦」「鉄道遊撃隊」「平原遊撃隊」「三進山城」などはその年代の人に深い印象を残している。
心に残る良い抗日戦争映画・ドラマはどうあるべきか?今回の調査では「歴史の真実を尊重する」という回答が一番多く、71.3%の調査対象者がこれを選んでいる。
西安工業大学金属材料技術専攻3年生の周全さん(仮名)は「中国遠征軍」「金陵13釵」「亮剣」などの映画作品が深く印象に残っている。彼からすればこれらの映画・ドラマは抗日戦争の史実に忠実で、真実の抗日戦争をある程度わからせてくれるという。彼は「良い映画・ドラマはまず初めに歴史を尊重するべきで、次に戦争の残酷性を描き出し、平和を呼びかける。これは人々に侵略の歴史と「前事の忘れざるは後事の師なり」(以前にあったことを忘れないで心に留めておけば後で何かする時のよい手本となる)ということを改めて思い起こさせるだろう」と考えている。
▷75.5%の調査対象者が抗日戦争映画・ドラマは若者の抗日戦争への理解に大きな影響を与えていると考えている
調査の中で、36.9%の対象者は抗日戦争映画・ドラマは全体的に高品質だと考えており、36.5%は普通だと感じている。しかし26.8%は、抗日戦争映画・ドラマの全体的な品質は低いとストレートに語っている。
先述の許教授は「ここ数年来、文化産業の発展に伴って、抗日戦争がテーマの映画・ドラマは大衆の目に数多く触れ、全体的な品質は良いものも悪いものもあり様々です」と話す。また「抗日戦争がテーマの映画・ドラマの数は多いが名作はだんだん少なくなってきている。視聴率を追い求め、手っ取り早く大量生産できる作品を作ると同時に、娯楽的要素、低俗なストーリー展開、奇をてらったセリフなどと相まって、抗日戦争映画・ドラマの威厳は大きく損なわれた。
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