8月30日午後、12万人の日本人が国会議事堂前に集まり、安倍政権が推し進めている安全保障関連法案に反対するデモや抗議集会を展開した。雨が降る中、抗議活動に参加した人々の中でも、子供の手を引いた母親や声高らかにスローガンを叫ぶ学生の姿が、ひときわ人目を引いた。日本では、主婦と学生は政治に関心を示さない層と言われていた。しかし最近、安保法案反対を訴えるために街頭に繰り出す彼らは、だんだんと政治的勢力を形成しつつある。京華時報が伝えた。
〇「子供達は殺すために産まれてきたのではない」
5歳の息子を連れて抗議活動に参加していた建築士の女性(44)は、「この法案が、日本の進むべき方向を変えてしまうのではないかと心配している。平和主義は日本の誇りだ。我々の声が安倍政権に軽視されたという憤りを感じている」と述べた。
日本で今年7月、「ママの会」という団体が誕生、SNSのフェイスブックを通じて、賛同者が急増した。また、「安保法案反対」に反対する約2万名分の署名も集まった。「ママの会」の発起人は、8月28日に安倍政権に意見書を提出したが、冷遇された。
代表の池田涼子さんは、集会で発言し、「安倍政権は民意に耳を傾ける窓口がない」「子供達は殺すために産まれてきたのではない」「ママたちはもう黙っていられない」と発言した。
東北の仙台から抗議集会に駆けつけた、2人の子供を持つ主婦の松田悦子さんは、「福島原発事故後の原発再稼働など、多くの物事が、誤った方向に進んでいる」「私と同じ考えを持つ人が、ますます増えている。我々は、安倍政権のもとで、より悪しき方向に向かっている。1人でも多くの人が、政治に関心を持ち、自分たちの意見をより大きな声で主張してほしい」と述べた。