国防部(国防省)の楊宇軍報道官は3日のプレスブリーフィングで、軍事パレードや兵力削減の問題について記者の質問に答えた。人民日報海外版が伝えた。
■総兵力は200万人に
今回の記念大会を選んで兵力削減を宣言したことに関して、楊報道官は「習主席が今回の大会で30万人の兵力削減を宣言したことで、世界各国と共に平和を守り、共に発展を図り、共に繁栄を享受するとの中国の誠意と願いが十分にはっきりと示された。また、国際的な軍備抑制・軍縮を推進するとの中国の積極的な責任ある姿勢が示された」「1980年代以来、中国は繰り返し自発的に軍縮を行い、兵力を相次いで100万人、50万人、20万人削減し、現在の総兵力は230万人となっている。国防・軍隊改革の深化に関する中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議の決定と方針に基づき、踏み込んだ研究と科学的論証を経て、党中央、中央軍事委員会と習主席は兵力を再び30万人削減し、総兵力を200万人にまで減らすことを決定した」と述べた。
削減時期については、段階的に実施し、2017年末にほぼ完了すると説明した。
■国防費の適切な規模を維持
国防費の変化に関する質問に、楊報道官は「一部の国々と比べ、中国の人口1人当たり国防費、国防費の対GDP比は別に高くない。現在、中国軍の整備にはお金の必要な部分が多い。武器・装備の全体的水準は比較的後れており、情報化の任務は重い。国の経済・社会発展と都市・農村部住民の1人当たり収入の高まりに合わせて、軍人員の給与待遇水準も高め、軍人の社会保険制度をさらに整備する必要がある。国防・軍改革の深化、特に30万人の兵力削減を保障するには、余剰人員の退役後の配属などの経費支出をそれに応じて増やす必要がある。これらはいずれも、国防費の適切な規模の維持を必要とする」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年9月4日