ラサで、亜格博(西蔵語で「年老いたヤク」の意)氏の名前を知らない人はいないが、彼の本名は誰も知らない。本名・呉雨初氏は、青春時代を西蔵北部の高原に捧げ、世界初のヤク博物館を建造するために、労苦を厭うことは一切なかった。
譚冠三、陳金水、呉雨初……代々、各民族の幹部たちは、青春の全てを費やし、汗水さらには生命まで投げ出し、「とりわけ苦しみに耐え、戦闘に長け、忍耐強く、団結力を備え、奉仕精神に富む」という古き西蔵精神を打ち立てた。さらに、絶えず新しい時代の波を取り込み、西蔵発展を実現するための安定した中堅パワーとなった。