今年の夏季ダボス会議では、農業と食品安全、経済成長と社会的包容力、就職のための技能と人的資本、環境と資源の安全、世界金融体系の未来、インターネットの未来、世界の男女平等、国際貿易と投資、長期投資・インフラと経済発展などの議題に重点が置かれ、プラットフォーム経済の労働力と消費者への影響、人民元の国際化、インターネットリスクの回避、デジタル技術とクロスボーダー商品・サービス貿易、アジアインフラ投資銀行(AIIB)およびシルクロード基金の世界秩序への影響といった、注目を集める問題について討論が行われる。
注目すべきは、今フォーラムにおいて、中国経済の「新常態」、人民元国際化改革、「インターネット+」戦略、国際生産能力協力、新エネルギーなどの話題が各方面から高く注目されている点だ。
▽期待される国際生産能力協力
李総理はシュワブ会長との会見において、「夏季ダボス会議で実施される『国際生産能力協力と経済モデルチェンジ・アップグレード』分科会は、中国の生産能力と設備製造の比較優位性をいかにして先進国の進んだ技術・管理経験とマッチさせるかを探求するのに役立ち、発展途上国のインフラ建設および工業化のニーズによりよく適応し、互恵・ウィンウィンを実現し、世界経済の回復と成長を共に推進するのに役立つ」と述べた。
中国外交部(外務省)国際経済司の張軍司長は、「国際生産能力協力を推進することは、世界経済の新たな成長の原動力を発掘するのに役立つ。また、新たな発展段階に入った中国の新たな優位性を体現し、東北地区の発展に向け、より多くのエネルギーを放出することができる」としたほか、「国際生産能力協力は、各国の経済構造改革・調整の加速に役立ち、各国の経済の実体経済への回帰を後押しし、持続可能な発展に向けたエネルギーの蓄積に有利となる。また、一部の国家が工業化を推進する上での現実的な需要にもマッチし、世界的な産業配置の改善、産業チェーン・サプライチェーンの最適化にも役立ち、世界経済に新たな成長の原動力をもたらす」と指摘した。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年9月8日