中国の各省・区・市はこのところ続々と、2015年上半期GDPデータを発表している。このうち25省区市のGDP成長率は、全国平均の7%を上回った。GDP成長率トップ3は順次、重慶・貴州・天津で、首位の重慶は11%をマークした。一方、GDP成長率が低かったのは、黒龍江、山西、遼寧だった。中国新聞網が伝えた。
〇今年上半期のGDP成長率、首位重慶(11%)、最下位遼寧(2.6%)
国家統計局が7月に2015年上半期の中国国内総生産(GDP)に関するデータを発表したことに続き、ほとんどの省区市の統計局は、GDPデータを公式サイト上で発表した。 GDPデータが最も目立ったのは重慶と貴州で、重慶の上半期GDP成長率は11%と全国トップ、同市の年度目標を1ポイント上回った。貴州のGDP成長率は10.7%、年度目標より0.7ポイント高かった。全国でGDP成長率が最低だったのは遼寧で、年度目標6%を3.4ポイント下回る2.6%だった。遼寧に続いて低かったのは山西で2.7%、年度目標より3.3ポイント低かった。
〇GDP成長率、中西部は軒並み加速 東北三省は最低
今年上半期、西部12省市区のGPD成長率は、内モンゴル自治区を除き、軒並み全国平均値7%を上回った。西部に位置する重慶、貴州、西蔵(チベット)の3省市区のGDP成長率は、重慶が全国トップ、貴州が第2位、チベットが第4位に入った。中部6省のうち江西・湖北・安徽・湖南の4地のGDP成長率が全国トップ10入りを果たした。河南のGDP成長率は7.8%と、全国平均を上回り、山西だけが2.7%と低い結果に終わった。
東北3省のGDP成長率は軒並み低迷した。遼寧、黒竜江、吉林のGDP成長率は、最低から数えて、遼寧第1位、黒竜江第3位、吉林第4位。上半期のGDP成長率は、黒竜江が5.1%、吉林が6.1%と、いずれも全国平均を下回った。遼寧の上半期GDP総額は1兆3千億元(約25兆円)で全国第9位だったが、成長率は31省市区のうち最低だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年8月14日