中秋節が近づいており、月餅の売上が伸びている。新鮮な月餅を食べたいと、香港や台湾から代理購入で取り寄せる人も少なくないが、検査検疫面での危険性から、国内に輸入することが難しくなっている。北京出入境検験検疫局(北京国検局)はこの問題について、「卵黄、肉類、ドライ・フルーツなどの食材の輸入検査は、極めて厳しくなっていることから、海外から購入することは極力控えること」と、市民に警告を発している。北京晨報が伝えた。
ネット上で「月餅代理購入」というキーワードを入力して検索してみると、多くの検索結果が表示される。この中でも、香港製の卵黄月餅やベトナム製の鮮肉搾菜月餅(ザーサイ入り肉月餅)、タイのカレー月餅は特に人気が高い。代理購入の価格は決して安くはないが、売れ行きは順調だ。ある店の店主は、「1週間で300箱ほど売れた」と話す。月餅をスムーズに中国国内に輸入できるか否かについては、店側は、「まず問題ないだろう」と自信たっぷりだ。だが、国際郵便による卵製品の輸入に関する規定については、この店主は良く知らないという。
「中華人民共和国 携帯・郵送による国内への持込が禁止されている動植物およびその製品目録」によると、肉類や卵が入った月餅は、鳥インフルエンザ、口蹄疫、その他伝染性疾病の病原体が混入している恐れがあることから、携帯あるいは郵送による国内への持込が禁止されている。北京国検局はこれまでに、「卵黄、肉類、ドライ・フルーツなどの食材に対する検疫検査は極めて厳しくなっていることから、海外から購入することは極力控えること」と警告を発している。実際に、複数の国家・地域は、海外から輸入される月餅に対して類似の規定を設けている。ドイツ、フランス、デンマークなど30以上の国家・地域は、月餅の郵送による輸入を全面的に禁じており、輸入制限措置を講じている国もある。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月14日