中国企業が台頭し世界のスマートフォン競争に参戦したため、その業界勢力図には大きな変化が見られ、これまで技術革新のベンチマークとされてきたアップルの地位も次第に失われつつある。今後のスマートフォンは如何に発展すべきなのか。米市場研究会社のGartnerは、中国のスマートフォン市場はすでに飽和状態にあり、今後企業は潜在力をもつ市場であるインドやアフリカといった地域に眼差しを向けつつあるとしている。
またアナリストは、多くのスマートフォンのキーパーツは川上の製造メーカーにあり、依存性や限界性が非常に高いとしている。周氏は、携帯電話業界全体の技術イノベーションの視点から見ると、各メーカーの競争はCPUとメモリーの性能指標のグレードアップに集中しており、ボディやカメラ、スクリーン、バッテリーといった重要なパーツは川上の製造メーカーに大きく依存しているが、川上メーカーは携帯市場の飽和につれ、技術イノベーションへの投入に控えめになり、グレードアップが緩やかになってきていると指摘する。また、「携帯電話のキーパーツの過度な集中と川上産業のイノベーション力の低下により、スマートフォンのイノベーションには限界が見られるようになり、イノベーションはますます困難になってくる」と指摘する。
技術経済オブザーバーの若屈氏は、「今日のスマートフォンの競争は各パラメータにあり、アップルが製造した商品を、その他のメーカーが追随する。パラメーターが細分化され、各メーカーはスクリーンの大きさやパラメータの高さで競い合っている」と指摘している。
また「分かりやすく言えばスマホメーカーはアップルとアンドロイドの2つだけ。ただ、アンドロイドは開放されたプラットフォームで誰でも使える。未来の競争の焦点は操作システムのイノベーションになるだろう」と語った。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年9月14日