本来ならば脆く、硬く、手に刺さるグラスファイバーだが、南京航空航天大学の陳照峰教授の実験室では、糸のように柔らかくなる。このほど開催された第12回国際真空断熱材料会議で発表された新型保温材料「超極細宇宙クラスグラスウール」は、分厚い冷蔵庫のドアの厚さを半分にできる。また国産大型機に使えば、省エネを実現し、保温性を高め、騒音を抑えることができる。科技日報が伝えた。
陳教授の研究チームは、成分を変えたグラスファイバーと無機ナノ粒子を原材料とし、特許技術を使い微細構造を持つ鳥の巣状のコア材料真空断熱板を合成した。これは大型機に使えるほか、冷蔵庫、自動販売機、建築物にも用いることができる。
この材料は1立方メートルで重さはわずか5000グラム。伝統的な材料ならば、100キロ以上に達する。また繊維の直径は3−5nmのみで、「保温層」の薄型化を実現する。例えば冷蔵庫の真空断熱板に応用すれば、わずか5mmの厚さで、伝統的な発泡スチロール50mm分の保温効果を得られる。冷蔵庫のドアが薄くなり、内部の空間が広くなる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月25日