2015年10月9日  
 

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黄海北部の沈没船「丹東1号」、水中調査の3大発見 (2)

人民網日本語版 2015年10月09日14:38

◆発見2 120点以上の文化財が引き揚げ、豊富な歴史情報を含む

国家文物局水中遺産保護センターは2015年8月、遼寧省文物考古研究所と共に、沈没船の重点的な調査と引き揚げ作業を開始した。67日間のうちに、60種・120点以上の文化財、60数枚の銅銭が見つかった。これには船の部品、武器、個人の所持品が含まれる。

周氏は、「ベルト、靴底、くしなどの品物も見つかった。いずれも保存状態が悪く、その持ち主を判断することができないが、120年後に再び日の目を見るとは並々ならぬことだ」と語った。

◆発見3 印鑑の持ち主は艦長か

「雲中白鶴」と刻まれた印章が沈没船から引き揚げられ、人々の注目を集めた。これを致遠艦の艦長だった鄧世昌の所持品とする説もある。

周氏は取材に対して、「この印章が鄧世昌の所持品であったかは、現時点では特定できない。その持ち主を特定するためには、慎重な確認作業が必要だ」と述べた。

広東文物考古研究所水中考古研究センター研究員の崔勇氏は、「致遠艦の船員は素養が高く、多くが留学経験を持っていたため、その他の兵士の印章だった可能性も否定できない」と分析した。

一部の専門家は、致遠艦は重大な歴史的意義を担っており、その勇敢な不撓不屈の精神には、人々が崇敬し銘記する価値があると指摘した。船体を引き揚げることができれば、当時の歴史をより良く復元し、後世の人々に向け警鐘を鳴らすことができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年10月9日               


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