これまで故宮にまつわる怪奇現象や心霊現象は、巷の話題に、そしてネット上のホラー小説の題材にと、様々な形で社会に広がり、紫禁城を恐怖の物語と神秘のベールで包み込んできた。こうした情況を受け、故宮博物院は8日、いわゆる「怪奇現象」はすべて作り話であるとする公式見解を初めて発表した。京華時報が報じた。
身の毛のよだつ恐怖の物語は、夜の紫禁城を舞台にしたものが多く、人の出入りの少ない故宮の非公開エリア、とりわけ「陰気」が重いと伝えられる西側エリアでストーリーが展開されることが多い。「風が吹き付ける暗い夜、古い屋敷の奥深く、どこからともなく奇妙な泣き声や歌が聞こえ、狐や恨みをもって死んでいった人々の亡霊が行き交う」。聞いているだけで恐怖に包まれるものだ。