2015年10月14日  
 

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「生きた化石」は過去形ではない、地名文化を救済せよ (2)

人民網日本語版 2015年10月14日11:02

江山市地名弁公室の曽慰副主任は、「ここに住み着いた汪氏の祖先は『大陳』というあだ名で、27歳で生みの母親が病死、父親は妾と再婚した。怒りと悲しみが交差する中、遊学を決意して十数年もの間医者として働いた。継母が90歳の誕生日を迎えた時、やっと故郷に帰った。継母は一杯の長寿麺(誕生日に食べるゆで卵が入った麺)を自ら用意し、3つの卵を入れ、子供に会えた喜びを表現し、一家団らんを果たした」と紹介した。また、「母の慈愛、遊学する子への祈り、全てがこの大陳麺に凝縮されている。だから今でも大陳村の人は客をもてなす際に大陳麺を作る」と村支部の汪衍君書記は言う。

「もし望郷の念とは何かと聞かれたら、村の入口に経てられた碑や家の前の大木、川辺の埠頭を思い浮かべるだろう」。人々の望郷の念には鮮明な地名の記号が残っていることが調査の中で感じられた。

羅副庁長は「大規模な取り壊し、大規模な建設をする時代は終わった。今しなければならないことは、より多くの人に長い歳月を経て未だ残る地名の文化的価値を知らせることだ」と話す。

2012年から始まった「浙江省地名管理法」の改訂において、地名文化遺産が盛り込まれ、地名の文化遺産保護の法的地位が確立された。2015年5月には、浙江省民政、文化、観光などの5部門が共同で「浙江省千年古鎮(古村落)地名文化遺産」認定作業を始動している。

羅副庁長は「今後、浙江省の千年以上の古い地名は原則として変更も削除も許可しない。500年以上のものは「古地名文化保護リスト」に組み入れ、 やはり安易な変更、削除はできないものとする。村と鎮の合併で、地名の削除や変更が必要となるケースが出現する場合は、必ず各市県の地名専門家委員会の評定を経る必要があり、地元の人たちにも広く耳を傾け意見を受け入れなければならない」と述べた。(編集JK)

「人民網日本語版」2015年10月14日


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