「祖国の冬」で展示されているのは、昨年の冬に、横山さんが夫と共に、夫の実家がある中国東北地方に行った時に撮影した作品だ。「福建省出身の私にとって、マイナス20度以下の場所は、未知の世界。夫と結婚してから初めて夫の実家に行った。冬と言えば、骨まで冷える寒さというのが印象だったが、夫の実家に行って全く違う冬に遭遇した。繊細で魅力的なホワイトの世界がそこには広がっていた」と横山さん。
横山さんは、そんな祖国の農村の美しさをカメラに収め、古風で素朴な景色を記録したいと感じたという。今回展示されているのは、農民一家が食卓を囲んで食事をしているシーンや雪が積もった道、畑にいる家畜、忙しく働く市場の商人などの写真。東北地方の庶民の静かで素朴、かつ幸福な生活をさまざまな角度からとらえている。
横浜山手中華学校で非常勤の美術教師も務める横山さんは、「祖国の美しさを、子供たちに伝え、写真を見せてあげたい」と語る。
「人民網日本語版」2015年10月14日