対中関係の歴史という観点から見ると、ドイツと英国はいずれも日本と比べられる。ドイツと英国は数年前、中国と摩擦を起こした経緯があり、対中関係が一時は冷え込んだこともある。しかしその後、双方の共同の努力によって、両国の対中関係は徐々に好転した。英独両国は、中国との意見の相違よりも共通の利益のほうがはるかに大きく、積極的に協力し、意見の相違を穏健に管理することで、双方に互恵・ウィンウィンの利益がもたらされることに気づいているのだ。
対中関係の発展において、日本はドイツと英国に学ぶ必要がある。現在日本に最も不足しているものは何か?傅瑩・全人代外事委員会主任委員(元外務次官、駐英大使)は、ここ数年間、日本の政府高官や学者と接触した感想として「彼らは耳を持たないかのようだ。人の話に耳を傾けようという気が感じられない」と語った。実際、日本には「耳」だけでなく、戦略的な「目」も不足している。そして、中国と協力・ウィンウィンを実現しようという「心」はもっと欠けている。
ドイツと英国の対中関係の発展を目にしても、日本は何も感じないのだろうか?(編集SN)
「人民網日本語版」2015年10月27日