中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年を記念するため、中国中日関係史学会主催の「回顧と展望:戦後中日関係の70年――中日関係国際学術シンポジウム2015」が22日、北京で開催された。中日関係史学会の劉徳友名誉会長(文化部元副部長)、木寺昌人・駐中国日本国大使が出席し、開幕式の式辞を述べた。中日関係史学会の湯重南・顧問、商務部国際貿易経済協力研究院の金栢松・研究員、中日関係史学会の高海寛・副会長、張雲方・同副会長、外交学院国際関係研究所日本研究センターの周永生・副センター長、中国社会科学院日本研究所の高洪・研究員ら60人余りの専門家・学者が、過去70年の中日関係を回顧し、今後の両国関係の展望を探った。人民網が伝えた。
劉名誉会長は式辞で、「日本国内には戦後すぐ、二つの異なる勢力が形作られ、長期にわたり対立した。対立の焦点は、中国を敵と見るか、友と見るかということだった。その力比べは、後者の勝利に終わり、いかなる力も阻止することのできない奔流となった。この流れは、前進を続ける歴史の潮流へと合流し、1972年には中日国交正常化として結実された。だが現在、中日関係は谷間にさしかかり、両国民はこれを憂慮している」と述べた。「かけ違えた」ボタンをかけ直すには、日本側が歴史を尊重し、早期の会談で問題を平和的に解決し、中日関係を安定的・健全・正常な軌道へと戻す必要がある。「中日関係はいつかは正常な発展軌道を進み始める。これは両国民の共同の願いであると同時に、両国民の共同利益にかなっている」