23日に開幕した「2015世界ロボット大会」では、ダンスや会話、人とのコミュニケーションやインタラクションができる知能サービスロボットが次々に登場し、その賢さで人々に深い印象を与えた。新華社が伝えた。
新松ロボット公司中央研究院の徐方院長や中国科学院オートメーション研究所先端ロボット研究センターの呉正興博士ら専門家によると、ロボット、特に知能サービスロボットは、人間の動作や行動、思考法、その他の各種能力を備えている必要がある。そのため研究開発や製造は非常に複雑で、機械・電気工学や材料科学、コンピューター科学、人工知能、脳科学、生体工学、制御工学など多くの科学・工学分野にかかわるものとなる。主な難しいところとしては次の4つが挙げられる。
1.外界感知の難しさ
ロボットの外界感知は主に、各種のセンサーを通じて行われる。そのうち内部センサーは、位置や方向、ボディや関節の運動速度など自身の状況の情報を提供する。外部センサーは、立体カメラやレーザー距離測定、ソナー、赤外線センサー、触覚センサーなどによって周囲の環境の情報を提供する。
先端センサーはロボットのキーデバイスだが、中国は現在、これを主に輸入に頼っている。センサーの精度と信頼性を絶えず高め、多数のセンサーの情報を融合することは、ロボットの感知システムで解決が迫られる技術的任務である。
2.「脳」による思考の難しさ
ロボットの「脳」は、コンピューターや複数のマイクロプロセッサーからなる。ロボットは知能の端末として、人々が目にするロボットはそのフロントにすぎない。その背後からは、強力な計算能力がこれを支えている。クラウドコンピューティングやクラウドストレージ、インターネットなどの技術の融合によって実現されたこのシステムは、一台のスーパーコンピューターに匹敵する。科学者らは常に、演算速度の向上やさらにすばやい反応、さらに豊かな知識の把握に向けた取り組みを続けている。