▽事例2:韓国訪れる中国人観光客が韓国経済の重要な柱に
韓国・ソウルにあるロッテ免税店の化粧品カウンターでは、中国人観光客向けに中国語のリスト、ショッピングガイド、通訳などのサービスが提供されている。ここでは銀聯カードを利用した買い物もスムースだ。2014年には中国人観光客の韓国での一人あたり平均消費額が155万ウォン(約16万1874円)に達し、外国人観光客全体の平均の2倍になった。中国人観光客は昨年は前年比40%以上増加し、韓国経済の重要な柱となっている。
韓国旅行業協会の鄒新強副会長(ソウル市名誉副市長)は、「ここ数年、韓国を訪れる中国人観光客の人数が毎年大幅に増加しており、もたらされたものは産業チェーン全体の発展だ。これには研究室、加工工場、販売、物流など多くの分野が含まれる」と話す。
統計によると、14年の中国のアウトバウンド国際観光客数はのべ1億人を超え、今年9月に発表された「中国国民アウトバウンド(都市)観光消費市場調査報告(2014~2015年)」によると、14年には中国のアウトバウンド国際観光客が世界のアウトバウンド国際観光客全体に占める割合が9.58%に達した。中国アウトバウンド国際観光消費は総額1650億ドル(約20兆2075億円)に達し、国際観光収入全体に占める割合は11%だった。
▽事例3:ギニア紙幣に「メードインチャイナ」
ギニアで今年新しく発行された通貨のうち、額面が最も大きい2万ギニアフラン(約317.6円)紙幣には、「メードインチャイナ」の壮麗な姿が刻印されている。両国が共同出資し、中国水利電力対外公司が建設を請け負ったギニア最大の水力発電所・カレタ水力発電所の勇姿だ。