2015中国(広州)国際ドキュメンタリー映画祭(主催:新聞出版広電総局と広東省政府)が8日、広州で開幕し、全世界40の国と地域から約1500人のドキュメンタリー映画関係者と約200の機関が参加した。
ドキュメンタリー映画はこれまで、いつも「市場はあるが価値が低い」というジレンマに直面してきた。今年あたりから、この局面に徐々に変化が生じている。中国ドキュメンタリー映画研究センターの何蘇六センター長は「2015年1年間のドキュメンタリー映画の総生産時間は1万9千時間を上回り、昨年比で9.1%増加する見込みで、投資総額は20億元(約376億円)を上回り、昨年比で19.1%増加する見込み」だという。
2014年と比べると、ドキュメンタリー映画は各テレビ局のゴールデンタイムに全面的に参入することで、テレビドラマと真っ向勝負を挑み、ゴールデンタイムへの快進撃を開始した。
ドキュメンタリー性のあるリアリティショーは国際ドキュメンタリー祭で議論された。ここ数年、リアリティショーは国内主要テレビ局のゴールデンタイムを席巻しているが、その多くは国外で好評だった番組を参照して模倣したものだ。しかし、ここ一年ほどはオリジナルのリアリティショーが頭角を表してきている。湖南衛星テレビの番組制作センターの夏青介副センター長は「学校に入学したばかりの新一年生の成長を追う『一年級』という番組のプロデュースを担当し、昨年『小学シーズン』を放映した。それに続いて今年は『大学シーズン』を打ち出し、すでに6回オンエアしているが、視聴率は目を見張るものがある」と話す。夏副センター長によると「この番組の成功のカギは『真実を聞き、真実を見、真実を感じる』こと」だという。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年12月14日