「3つの証明書」が揃っているという前提で、夫婦はともに、治療の条件に適合しているか否かを調べる一連の検査を受けなければならない。初めて病院を受診した日から実際の治療に入るまで、半年ほどかかるのが一般的だ。このため、外国での不妊治療に踏み切る夫婦も少なくない。
北京市婦産病院生殖センターの王樹玉センター長が診療を担当している患者の1人が、過去に3回、米国で体外受精治療を試みたが、結果はすべて失敗に終わったという。その際、性別診断、移植、往復の航空券代金などで、1回につき20万から30万元(約375万円から562万円)かかった。これは全く常識を超える値段だ。タイで体外受精治療を受ける場合は、1回につき16万8千元(約312万円)と、米国に比べると安い。これには、航空券代金、ビザ取得料、食費・宿泊費、家政婦・通訳代、付き添い費、医療費全額が含まれる。