【ダブルエンジン】
3月5日、李総理は政府活動報告の中で、経済成長の従来の原動力は弱まっており、構造的な改革を強化し、革新駆動発展戦略の実施を加速し、従来のエンジンを改造すると同時に、新たなエンジンを作り出す必要があると強調した。
政府活動報告に初めて登場したこの「ダブルエンジン」はすぐに、世論の幅広い関心を呼んだ。中国経済の成長は今後、「ダブルエンジン」に後押しされるものとなる。一方では、従来のエンジンの改造やアップグレードを通じて、公共財や公共サービスの供給を増加する。もう一方では、新たなエンジンを育てることによって、「大衆による起業・革新」を後押しする。
注目に値するのは、李総理が政府活動報告の中でさらに、▽全体的な要求を把握し、中高速成長の維持とミドル・ハイクラス水準への邁進という「ダブル目標」に取り組み、▽安定した政策と安定した市場予測、改革促進と構造調整との「ダブル連携」を堅持し、▽「大衆による起業・革新」と公共財・公共サービスの増加という「ダブルエンジン」を打ち立て、▽発展の速度は調整するが勢いは緩めず、量を増やして質も高め、質と効率の向上という中国経済のアップグレードを実現する――などの必要性が指摘された。
李総理はこの後、重要な場面で複数回にわたって「ダブルエンジン」に言及した。最後に言及したのは、10月23日に中央党校で行った経済公開講座だった。李総理はこの中で、従来のエンジンについては有効投資の潜在力が依然として大きいとし、新たなエンジンの構築については「大衆による起業・革新」活動の展開を続けることを求め、投資によって利益が出る環境を整えるという考えを持ち、より多くの人が富を得られるようにしなければならないと強調した。