〇「入試免除者」が「引っ張りだこ」に
学生の実力を重視する名門校
2014年に「入試免除者」に対する制限が撤廃されたことに伴い、各名門校は、推薦学生や入試免除者に熱い視線を送るようになった「2016年全国大学院生学生募集データ調査報告」によると、たとえば、復旦大学では、成績優秀により大学院入試を免除して入学許可を与える学部卒業生は1518人に達する見込みで、これは総定員の41%を占めている。この割合は、2015年は37.37%、2014年は32.22%だった。
専門家は、「このような状況が生じる背景には、入試免除者が全体の底上げに寄与し、能力が高いという事実がある。また、合格ラインを主な基準とする現行の合格者決定システムに大学側が満足していないという側面も反映している」と指摘した。清華大学に在籍する大学院生は、「入試免除者は軒並み、『根っから赤い』学生たちだ。同校の学部出身者が多く、先生たちも彼らのことを良く知っている。彼らは、学習の基礎・学習方法、キャンパス文化などさまざまな分野で、大学院での研究生活に最も簡単に適応することができる」と話した。