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大学院受験者数177万人 下げ止まり反発へ (3)

就業の「避難港」は果たして安全か?

人民網日本語版 2015年12月28日14:35

〇大学院受験の理由:「厳しい就職情勢」という現実に対処するため

統計データによると、2015年、都市部では約1500万人が新たな労働力となった。うち大学学部卒業生が749万人。毎年続く「史上最も難しい就業氷河期」は、もはや学部卒業生が避けては通れない関所となった。

中国教育在線調査プラットフォームが取りまとめた統計データによると、調査対象者3万7665人のうち、大学受験組の43%は、「就業戦争での競争力を高め、卒業後の報酬レベルを上げる」ために大学院受験という道を選んだと答えた。また、「大学院受験を決めたのは、今すぐに就業せず、社会に出るのまでの猶予が欲しいため」とした人は13%だった。

だが、これらの学生が、学費、時間、エネルギーと交換した「修了証書」という1枚の紙きれが、果たして本当に就職市場でより良い報酬やポストを獲得する上で有利に働くのであろうか?

中国教育在線の陳志文編集長は、「大学院受験を就業から逃れるための避難港とすることは、現実的とは言えない。人事担当者が重視するのは、学歴よりも、3年間におよぶこつこつとした仕事の積み重ねと実務力だ」と指摘した。

専門家は、「修士課程大学院への出願状況を専門分野別で見ると、人気の専攻学科トップ10のなかで社会科学系が占める割合が高く、マネジメント学科と経済学科だけで約7割を占めている。このような状況も、大学院受験を本音では単なる『踏み台』とみなしている人が多いという現実を反映している」との見方を示した。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年12月28日


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