2016年全国修士課程大学院生入学試験が26日にスタートした。中国教育部(省)が25日に発表した統計データによると、今回の受験者数は、2015年比7%増の177万人。2014年と2015年の2年連続で受験者数は減少したが、今回再び増加に転じた。新華網が伝えた。
〇受験者数は下げ止まり反発 合格ラインは低いまま
中国教育在線が発表した「2016年全国大学院生学生募集データ調査報告」によると、一部省(直轄市)では、大学院受験者数が2桁台の伸びを示している。このうち遼寧省は11.7%、江蘇省は11.12%それぞれ増加、北京市は6.8%、河北省も8.4%それぞれ増えた。
2014年、全国の大学院受験者数は176万人から172万人に減少、2015年には再び164万9千人まで落ち込んだ。
専門家は、「大学院受験ブームは、経済成長の減速や厳しい就業情勢といった現実から生まれたものだ。だが、受験者数の激増イコール競争の激化という公式は決して成り立たない。統計データによると、ここ数年、専攻学科の合格ラインが低いままである専攻学科は全体の7割以上を占めている」と分析している。