試験監督官が3人に増え、受験生は文房具やタイマーを試験会場に持ち込むことが許されない--。6月7日~9日に行われる、「史上最も厳しい」とされる今年の大学受験には、新たな試験監督措置が追加された。また試験会場周辺の無線通信の電磁環境の安全性を確保するため、洛陽無線通信管理局は新たなカンニング防止の「神器」、無線通信観測無人機を導入した。大河網が伝えた。
成都市の製造メーカーの白宇軍チーフエンジニアは取材に対し、「飛行高度は最高で1000メートル弱に達する。高度500メートルの理想的な高度で長時間浮揚し、360度の旋回とスキャンを実現する。無人機は無線信号の探知・捕捉・追跡という職責を担っている。この無人機は航空撮影に使われるものと似ているが、より高い安全性と安定性が求められる。空の航続時間は30分に達し、4~5級 (風速5.5~8メートル)の強風に耐えられる。電力を消耗し尽くしたり、一部の機械が故障するといった特殊状況であれば、自動着陸などの機能が作動する」と説明した。
洛陽無線通信管理局監督検査科副科長の黄立謙氏は記者に対して、「この無人機に搭載されている設備は高い敏感度を持ち、通常用いられる無線信号の全バンドをカバーし、捕捉・追跡・測位を実施する」と話した。
タブレットPCの操作画面には、「心電図」の動きに似た「波紋表示器」、試験会場付近の地図が表示されていた。白氏によると、付近で疑わしい信号が発せられた場合、この「心電図」がそれに応じた波動を示す。さらにシステムは位置測定により、信号発生地点の参考的な位置を、職員に対して迅速かつ正確に提供することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月1日