中国の不動産王であり映画産業の巨人の王健林氏はこのほど、8千万ポンド(約143億5380万円)で英国・ロンドンにある豪邸を購入した。値段の高さや立地の良さが注目を集めているだけでなく、土地の登記文書に記された英国女王のサインにたくさんの人々が好奇心をかき立てられている。英国で不動産を買うには女王陛下の同意が必要なのだろうか。環球網が伝えた。
王氏の新居はロンドンで最も有名な高級住宅街ケンジントン・ハイストリートの15番地A号にあり、ウィリアム王子の住むケンジントン・パレスはすぐお隣だ。ロンドンの夕刊紙「イブニングスタンダード」によると、この物件の不動産登記の文書には英国の不動産会社クラウンエステート社、英国のエリザベス女王、王氏の妻・林寧氏のサインがあるという。つまり物件の土地所有者は女王と女王の代理人であるクラウン社であり、クラウン社は女王の利益に対して責任を負うのだという。
英国の不動産の土地所有権には永久所有権、借地権、部分的所有権の3パターンがある。借地権とは、売り手が買い手に期間の定められた土地の所有権を売り出すというもので、期間は99年、125年、時には999年とさまざまで、買い手は毎年地代を払わなければならない。ロンドン中心エリアの高層マンションは借地権のものがほとんどで、王氏が購入した物件も借地権だ。借地権の物件を改修したり、転売したり、賃貸に出したりする場合は、土地所有者の同意を得ることが必要になる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年12月28日