海南省の西環高速鉄道が2年に及ぶ建設工事と2カ月あまりの調整・テストを経て、30日に開業する運びとなった。これにより世界初の島嶼における環状高速鉄道が開通することになり、列車で海南島をぐるりと1周できるようになる。中国経済網が伝えた。
西環高速鉄道は全長345キロメートルで、北の海口から南の三亜に至り、同省西部の澄邁、臨高、儋州、昌江、東方、楽東の6市県を経由する。海口駅と三亜駅で東環高速鉄道と連結して環状になり、全長653キロメートルの海南環島高速鉄道網を形成し、世界初の環島高速鉄道となる。
海南高鉄公司の周勇副社長の説明によると、「既存の東環高速鉄道は海南島東部地域の観光産業の発展を促進した。また西部地域は海南で工業、エネルギー、港湾が最も集中するエリアであり、熱帯の特色を備えた現代型農業や観光産業に極めて大きな発展の潜在力があるエリアでもある。西環高速鉄道が完成すると、西部地域の投資環境が大幅に改善され、これが西部地域の開発や経済成長を加速させるブースターになる」という。