AIIBはアジア地域の貧困扶助開発にとっても重要な意義がある。世銀のジム・ヨン・キム(金墉)総裁は以前、「貧困や不平等の問題に関心を寄せる人であれば誰でも、発展途上国の経済発展と雇用の増加を支援しようとする銀行を歓迎するはずだ。AIIBは極度の貧困の削減で重要な役割を発揮するだろう」と述べている。
韓国国際貿易協会(KITA)の李鳳傑チーフ研究委員は、「AIIBはアジア地域の経済成長、インフラ開発・投資をサポートし、窮乏・貧困対策で直接的、間接的に役割を発揮し、関連諸国の経済発展にプラスになる」との見方を示した。
またパキスタンのイスラム戦略研究所(SSII)のマスード・ハーン所長(元駐中国パキスタン大使)は、「AIIBは地域各国の交流と協力の向上にプラスであり、世界経済の発展にとってプラスだ。AIIBは『一帯一路』建設とともに、各国の経済発展水準の向上に深い影響を与えることになる。AIIBの発足と正式開業はアジア各国と広大な発展途上国の発展の潜在力を極めて大きく発揮させ、関連国はそこから利益を受けるだろう」と述べた。
▽共同発展の夢を載せて
AIIBはアジア地域の枠を越えて、世界に影響力をもたらす。今のような世界経済が発展するためにエネルギーの注入がすぐにも必要という特殊な時期にあって、AIIBが共同の発展という夢を載せ、力を蓄えて立ち上がったことには、先駆的で創造的な格別の意義がある。