同級生と一緒にいる雲南省昆明市の「優等生」・李詩白さん(右)。
2016年、中共中央宣伝部や中国国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局が読書を推進する「国民の読書」が10周年を迎える。近年、読書関係のニュースが注目を集めている。しかし、「読書」の意義は現在、従来とは異なるようになっている。多くの本を所有し、たくさんの本を読んでいることが、メディアから高く評価されるようになり、読書をする人が減少の一途をたどっている。また、「本屋」も新しい形態へと変化し、「文化空間」のような場所になっている。中国新聞網が報じた。
「蔵書が多い」、「読書が多い」ことがしばしばニュースに
近年、蔵書や読書に関するニュースが注目されやすい。学校の「優等生」が寝室にたくさんの本を積み上げているというのがニュースになったのは、1度だけではない。
例えば、昨年12月、雲南省昆明市の大学生が、狭い寝室に5000冊以上の本を積み上げ、「図書館」のようになっているというのがニュースになった。また、14年、四川大学哲学学部のある学生が、狭い寝室に本を山のように積み上げているというのが、ネット上で大きな話題になり、新浪微博(ウェイボー)のホットな話題にもなった。13年にも、復旦大学(上海)歴史学部の学生が8000冊の蔵書があることで大きな話題となった。あるメディアの報道によると、同大学は同学生のために専用の部屋を設け、全校生徒が無料で本を借りて読めるようにしたという。
この種の報道では、狭い部屋と蔵書の数が往々にして対比されている。このようなことがニュースになった理由としては、一般人の読書量を超えている蔵書量によるところが大きかった。