2015年12月15日、エジプトの首都カイロで行われた「中国の漆器が世界へ--湖北美術館漆器展」で、ある参観者が携帯で展示品を撮影した。
寧夏大学中国アラブ研究院の李紹先院長は、「習主席がこの時期に中東、特にサウジ・エジプト・イランという3つの重要な中東諸国を訪れるのは、まさに絶好のタイミング」とし、次のように語った。
習主席の今回の中東訪問は、伝統的な友好関係を強固なものにし、互恵協力を強化し、文明の交流・相互参照を促進することが目的だ。中東地域では現在、政治の版図の再構築期、政治・経済・社会のモデルチェンジ期、地政学的な力の均衡の再建期という3つの時期が重なっており、動揺が常態化している。
こうした複雑な局面の中、中東の問題解決において中国が発揮する役割が徐々に明確化している。政治面では、中国は中東の政治秩序再建におけるプラスの力であり、将来の中東の政治の安定・再建のプロセスにおいて、積極的かつ公正な大国としての役割を果たしていきたいと望んでいる。経済面では、中東諸国とアラブ諸国はいずれも経済の発展と再建を急ぎ必要としており、中国が中東で推進する「一帯一路(1ベルト、1ロード)」は、地域経済の回復と安定化に役立つ。
中国と3カ国の文明対話の展開に関する話し合いは、訪問期間の大きな見所とされている。習主席はかつて、「文明は交流によって多彩になり、相互参照によって豊かになる」と語っている。中国と中東はいずれも世界文明のゆりかごであり、悠久の歴史と素晴らしい文化を持つ。双方の文明交流は大いに期待できる。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年1月20日