情報系製品のソフトの種類では、映画・音楽の会員45.1%、小説を読むための会員30.2%、スマホゲーム29.5%、ソフトのVIP会員29.0%、微博(ウェイボー)・微信(WeChat)のチップ支払い23.4%、その他19.1%だった。
中国人民大学国家発展・戦略研究院の劉元春・執行院長は、「現在、中国国民の消費情勢は全体的に見て順調。社会消費財小売売上高は10%以上増となり、現在世界でも上位。全体的に見ると、経済が低迷している状況下で、依然としてこのような成長スピードを保っているというのは、大きな注目ポイントだ」との見方を示す。
また、「現在、中国国民の国民総生産(GDP)は平均8000ドル(約94万4千円)程度。生産者物価指数(PPI)予測は、1万ドル(約118万円)を超えている。こうなると、消費全体がレベルアップ、スピードアップし、構造的な転換が現れる。ただ、生活必需品、特に住宅、交通の支出が多く、食品類の支出も急減しているものの、それでもまだ多い。一方、文化類の支出が少ない」と分析する。
59.4%「娯楽のための情報消費」
情報消費の目的について、北京の大学院生・田暁甜さんは、「娯楽のため。音楽を聴くのが好きで、微博で曲を買ったこともある。高音質の音楽を聴くために、ある音楽サイトの会員にもなった。また、本も好きで、『盗墓筆記』の作者・南派三叔の微博アカウントでチップを支払ったこともある。これも、著作権の保護の一種。このためのお金は惜しまない」と話す。
調査では、情報消費の目的について、回答者の59.4%が「娯楽」、56.2%が「情報源を得るため」、44.8%が「社交的な活動」、35.5%が「自己向上」と答え、17.7%が「周囲の人の影響」とした。