中国商務部(省)の沈丹陽報道官は、20日に開かれた定例記者会見において、2015年の全国外資導入規模は最高記録を更新、全国で新たに設立された外資企業は前年比11.8%増の2万6575社、実行ベースの外資利用額(銀行・証券・保険業は含まない)は同6.4%増の7813億5千万元(約14兆円)に達したことを明らかにした。人民日報が伝えた。
主要国家・地域の対中投資は、全体的に安定した状況を保持した。2015年1月から12月、実行ベース外資利用額トップ10カ国・地域の総額は、前年比6.2%増の7339億7千万元(約13 兆円)に達し、全国実行ベース外資利用額全体の94%を占めた。
東部地域の外資導入は、良好な形勢を維持した。2015年1月から12月、東部地域における実行ベース外資利用額は、前年比8.9%増の6551億6千万元(約11兆7千億円)。長江経済ベルトで新たに設立された外資投資企業は同7.8%増の1万1974社、全国で新しく設立された外資投資企業総数の45.1%を占めた。
対外直接投資については、2015年、中国の投資家は、世界155カ国・地域の海外企業6532社に対し、非金融分野での直接投資を実施、累計投資額は前年同期比14.7%増の7350億8千万元(約13兆円)に達した。
2015年、中国企業は、
「1ベルト、1ロード(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)戦略に関係する49カ国に対して直接投資を実施、投資額は前年比18.2%増の148億2千万ドル(約1兆7千万円)に上り、海外投資直接投資総額の12.6%を占めた。主な投資先は、シンガポール、カザフスタン、ラオス、インドネシア、ロシア、タイなど。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年1月21日