■国際構造と周辺安全保障情勢の変化、「戦区」制定は時宜にかなったもの
戦区は地理レベルでは多次元空間であり、広範な正面、大きく深く可能な作戦対象を含む。戦略・戦役任務に基づき制定された戦略・戦役軍団活動区域であり、指導・指揮機関と管轄区部隊の指揮権を擁しており、統帥部と戦略・戦役軍団間の間の指揮レベルにある。戦区設定は主に国際構造の変化、周辺安全情勢、国の軍事戦略、政治、経済、軍事力の状況、地理・環境の特徴などに基づくものだ。
改革開放以降、中国経済は世界が注目する成果を上げ、総合国力の急速な向上は国の戦略に変化をもたらした。ソ連崩壊後、中国の陸上国境の安全保障上の脅威は基本的に消失する一方、海洋方面の安全保障上の脅威は高まる傾向にある。大陸を基礎に設けられたこれまでの軍区制度はすでに新たな国際構造と周辺の安全保障情勢にすでに適応できなくなっていた。したがって、戦区制度の制定は時宜にかなったものだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月5日