人民日報公式微博(ウェイボー)上の投稿が、学生たちに議論の渦を巻き起こしている。微博では、ビッグデータを参考に、各校の大学生がどのような書物を好む傾向にあるかが分析されている。「2015年大学図書館貸出図書ランキング」によると、「明朝那些事儿(明朝それらの事)」「平凡的世界(平凡な世界)」「盗墓筆記(墓荒らしのメモ)」「天竜八部」「笑傲江湖」「藏地密碼(チベット・コード)」などの文学作品が多くの大学でランクイン、大学生の間での人気の高さがうかがえる。ネットユーザー「@菏沢中院」さんは、「書籍ランキングでは、政治派=北京大学、技術派=復旦大学、歴史派=山東大学など、各校の個性が浮き彫りになっている」とコメントした。広州日報が伝えた。
〇最も勉強熱心:復旦大学理工学部
貸出数首位の書籍を大学別で見ると、北京大学は「アメリカの民主政治」、復旦大学は「基礎有機化学」、浙江大学と華南理工大学は「平凡な世界」、武漢大学は「神雕侠侶」、南京大学は「有機化学」、山東大学と中山大学と南開大学は「明朝それらの事」だった。
復旦大学図書館貸出図書ランキングの結果に対し、多くのネットユーザーが「敬服」した。首位の「基礎有機化学」のほか、「組織病理学カラー図鑑」「神学大全」「微分積分学教程」「数学分析」「ファインマン物理学講義」など理工学系の「バイブル」的書籍が名を連ねた。文科系の書籍で上位にランクインしたのはわずか数冊、しかも、「柏楊白話版資治通鑑」などの高尚文芸書だった。ネットユーザー「@時尚潮流範儿」さんは、「復旦大の学生は、あまりにも普通ではない。まるで何かに捕り憑かれているかのよう」とコメントした。