中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表したデータによると、2015年末現在、個人向け住宅ローンの貸出残高が前年末比23.2%増加し、増加率は前年末を5.7ポイント上回ったほか、各種貸出の増加率を8.9ポイント上回った。新華社北京支社が伝えた。
人民銀がまとめた統計によると、15年末の個人向け住宅ローンの貸出残高は14兆1800億元(1元は約17.5円)に上り、通年で2兆6600億元増加し、前年より9368億元多かった。
不動産開発事業をめぐる貸出の15年末残高は5兆400億元で同17.9%増加し、増加率は前年末を3.8ポイント下回った。このうち社会保障対策としての住宅(保障性住房)開発への貸出の残高は1兆8200億元で同59.5%増加し、増加率は前年末を2.5ポイント上回った。
宅地開発事業をめぐる貸出をみると、15年末残高は1兆5200億元で同12.8%増加し、増加率は前年末を12.9ポイント下回った。
以上のデータをまとめると、個人向け住宅ローン、不動産開発事業への貸出、宅地開発事業への貸出を含む不動産ローンの残高が、15年末は21兆100億元に達して同21%増加し、増加率は前年末を2.1ポイント上回った。通年で3兆5900億元増加し、前年より8434億元多く、通年の各種貸出の増加分の30.6%を占め、この割合は前年を2.5ポイント上回った。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年2月15日