商務部(商務省)の沈丹陽報道官は17日に行われた定例記者会見で、2016年1月の商務運営状況について報告するとともに、記者からの質問に答えた。「一帯一路」(1ベルト、1ロード)の建設、国際生産能力協力などの戦略的措置に導かれ、1月の中国の対外投資は引き続き急速な伸びをみせ、好調な一年のスタートを切ったという。同部のまとめた統計によれば、1月の金融分野を除く対外直接投資は787億6千万元(約1兆3593億円)に達し、レート変動を考慮した実質では18.2%の増加で、対外直接投資も好調なスタートだった。中国経済網が伝えた。
沈報道官によると、1月の対外投資には次のような特徴がみられた。▽製造業に流れた投資が約90%増加した▽年度をまたいだ合併買収(M&A)プロジェクトの引き渡しが活発に行われた▽地方企業が担う役割が顕在化した▽中国企業の対米投資の意欲が持続した、などだ。
沈報道官は、「1月の中国の対外投資は世界経済の成長を牽引し、相互利益・ウィンウィンを促進する上で引き続き積極的な役割を果たし、目下の中国の対外投資のフローは世界3位、ストックは8位だ。投資先国で雇用と税収を生み出し、関連産業のモデル転換・バージョンアップを推進し、インフラ環境を改善しただけでなく、発展途上国が中国の発展の経験を参考にして、共同の発展を実現させ、二国間関係を深化させる上でも積極的な貢献をした」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年2月26日