Q:翻訳は、中国が外国文化を吸収する上での重要ルートであるだけではなく、中国文化を全世界に発信するための重要ツールでもある。貴方は「翻訳」に対してどのような見解を持っているのか。
A:学問を修める上で、「懐疑的」精神や態度は必要不可欠であり、科学研究と学問は、問題の進むべき方向を誘導する役割を担い、学問が最終的に問題を解決しなければならない。学術はあくまでも目的であり、決して手段ではない。この大原則に基づき、私は教育や研究以外の時間を使い、翻訳という大海を心ゆくまで泳ぎ回っている。普段は、文学作品を手掛ける時間もエネルギーも、私にはほとんど残っていない。
私は今、小品と大作、2種類の翻訳に携わっている。小品は、「日本文学エッセイ集100選」で、愛情・出産育児・孤独・失恋・恋愛・死亡などのテーマをめぐり、日本語で書かれた優れた文章を大量に収集し、翻訳を進めている。大作の方は、「日本古典文学大系100選」で、これまでに私と妻は全体の6分の1を完成させた。元気な間に全て完成させ、中日文化交流のために自分にできる限りの貢献をしたいと思っている。