今回「最愛の子」の日本でのファンミーティングは、もともと陳監督と妻の呉君如が日本にバケーションに行く予定だったところを「日本の配給会社がとても気配りの効いた宣伝をして、わざわざファンミーティング会を設定してくれた。ファンミーティングでは『月夜の願い(原題:新難兄難弟)』、『君さえいれば/金枝玉葉(原題:金枝玉葉)』、『ラヴソング(原題:甜蜜蜜)』、『ボクらはいつも恋してる! 金枝玉葉2(原題:金枝玉葉2)』から現在まで長年私の映画を見てくれているファンが多く集まってくれた」と陳監督は明かした。
陳監督は日本の観客の熱意に今回もまた深い感動を覚えたという。彼は「ハリウッドの大作でもなく、このような題材を取り扱っている点を考えると、現在多くの人が集まって映画を見るということは非常に難しいことだ。この映画館はさほど大きくはないが、それでも100人あまりの人々が集まり寄り添って一緒に映画を見て、それを話題におしゃべりする。私は会場に入り、客席一杯の観客を見た時に非常に感動した。同時に外国映画を見るのになんて苦労しているんだろうとも感じた」と話す。また1990年代と現在とでは取り巻く環境が全く異なっていると指摘し、「全世界の映画市場はとても盛んなように見えて、実のところますます多くの若者がインターネットを通じて映画を鑑賞し、多くのアメリカの若者はnetflixを通じて鑑賞し、中国の多くの若者も有料の各種オンラインプラットフォームで観賞しており、今までのような伝統的な配給会社による集団での映画鑑賞というモデルが壊れてきている。映画は発展し、科学技術も発展し、市場も発展しているが、ハリウッド以外の映画にとっては、業界全体がまだ過去のままだ」と語った。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月21日