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毎年大勢の観光客が訪れる、大学校内の一般開放に「花見問題」 (2)

人民網日本語版 2016年04月07日08:33

厦門大学(福建省厦門市)の王曉翀さんは「大学の役割は教育であって、観光客に観光を提供するところではない。もし大学に付加価値を付けたいなら学術面においての影響を与えるべき。特にそれらの観光客が確実に学生の勉強や正常な学校生活の妨げになるとき、在校生にとって不利益や不公平を生み出す」と自身の考え方を明かした。ネットユーザーが選ぶ「中国で最も美しい大学トップ10」において厦門大学は2位になっており、同校を見学に訪れる観光客は後を絶たず、校門には毎日大勢の観光客が並んでいる。これに対して同校の在学生は、「キャンパス内で自転車を乗るにも困難だ」としみじみと話す。

大学の社会的機能と教育的機能は両立できる

大学を開放すべきか否かという問題において、中山大学(広東省広州市)社会学部の学部長である王進教授は、「大学のキャンパスは当然開放すべきだ。私から見ると、大学の社会的機能、社会的責務は非常に重要であり、教師や学生が作り出す小さな世界をはるかに超えている」と話す。

鄭州大学公共管理学院の韓恒教授は、「学校も最も主要な役割は当然教育と研究だが、キャンパスは文化の継承、社会的啓発に影響を与えるという役割を持っている。多くの保護者が子供を連れてキャンパスの雰囲気、キャンパスの文化を味わいに訪れるが、これもキャンパスが発揮する社会的役割でもある。しかし全く制限なしに開放することは学校教育、学生の勉強、生活、安全や学校環境に対して確実に影響を与える。このような状況においては一定の制限を設けるのも必要である」と考えている。

王教授は武漢大学(湖北省武漢市)の桜の季節を例にとり、武漢大学が今年採用した予約制は理に適っており、よい試みだとみている。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年4月7日


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