日本が最も美しい桜のシーズンを迎えたことで、日本を訪問する中国人観光客数が激増している。このため、ピーク時を避けるよう注意を呼びかける一部旅行サイトも現れている。旅行業界の専門家によると、日本企業にとって中国人観光客は購買力や観光業生存のための重要な指標になっているという。揚子晩報が伝えた。
■「泊まる部屋が見つからない」南京の観光客は仕方なく日本の農村で部屋を間借り
南京で外資系企業に勤めるOLの苗さんは春節(旧正月)後に一家全員で日本へ桜の花を観賞する旅行計画をたてた。しかし、3月末になっても理想の宿がみつからず、最終的には同じ会社の日本人の同僚に連絡を取り、千葉県にある田舎の友人宅に泊まらせてもらうことになった。最近、苗さんは子供と両親を連れて日本で桜の花を観賞した。微信(WeChat)のモーメンツに桜の写真を投稿すると、「桜の花はきれいだけど、あまりにも『連休感』が滲み出ている」「どこにいっても人だらけ」「写真にまで長蛇の列が!」というコメントが次々と残された。観光地でご飯を食べようとすると、実際あまりにも人が多くて不便だったため、苗さんは間借りしている家で餃子を作らせてもらい、保温弁当箱に入れて持って行った。その結果、間借りをさせてもらった日本人の老夫婦にも料理の腕を褒められた。
中国の旅行サイト「去哪児網」は、「日本の観光局の統計によると、東京、神奈川、大阪、京都のビジネスホテルやシティホテルの客室稼働率は80~90%に達したという。中国人観光客が大量に訪日したことで、東京首都圏の4月上旬のホテルは深刻な部屋不足となり、1部屋を確保することさえ難しいほどだった」と語る。