報道によると、昨年11月、中国のピアニスト朗朗は英ロイヤル・フェスティバル・ホールで、コンサートを行い、五粮液は、フィルハーモニア管弦楽団の演奏の聴衆を対象に白酒の品評会を行ったほか、プレゼントを用意して宣伝を行った。しかし、パーティで提供した白酒が、「好みの違い」という壁を超えることはできなかったようだ。中国で生活する外国人の間では、「300杯飲まなければ、白酒の味を好きになることはない」と言われている。それが本当なら、コンサートを一体何回開催しなければならないのだろう。
報道によると、白酒を売りこんでいるメーカーは現在、海外でバーで飲むお酒の一種にして、「オシャレ」なイメージを作ろうとしている。フランスのパリやオーストラリアのパースなどでは、「白酒」をベースにしたカクテルを提供しているバーがある。米マンハッタンで白酒をメインにするバー・ルーモスのオーナーでバーテンダーのOrson Salicettiさんは、「白酒の強烈な味はメリットであるが、高いアルコール度が問題。白酒のメリットはあまい香りで、フルーツが発酵したようなにおいとワインのシェリーのような香りがする。この香りを活用しなければならない」としている。そして、ライチ・マティーニに、白酒に漬けたレモン茶を入れたり、白酒とアーモンドミルク、スパイスを混ぜて、アーモンドカクテルを作ったりして、白酒を利用している。
米テキサス州に本社を置く白酒メーカーByeJoeのMatt Trusch最高経営責任者(CEO)は、「白酒」の異国情緒と現代化の一面に注目し、「中国人は臭豆腐やピータンが好き。でも、においがきつくて外国人には受け入れられない」と指摘。フィルターで白酒独特のにおいを除き、ウォッカに近づけている。
報道によると、味や認知、飲み方などの点で、白酒の世界進出には課題が残る。しかし、業界関係者は、中国の国酒である白酒が最終的に世界で受け入れられる日が来ることを信じている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月12日