中国人は毎年、100-170億リットルの白酒(蒸留酒)を飲み干す。中国のビジネスの世界では、会議室ではなく、食卓を囲んで白酒を片手に「商談」することも多い。そして、正式なパーティでは必ず白酒の「姿」がある。参考消息網が報じた。
英紙フィナンシャル・タイムズの電子版によると、 中国は現在、白酒を世界でPRしたいと考えている。そして、国有企業のメーカーや著名なブランド、大手お酒メーカーなども、白酒の輸出が秘めるポテンシャルに興味津津だ。ヘネシーのように、「白酒」も世界で人気となれるのではないだろうか。
しかし、中国に住んでいる多くの外国人は白酒にあまり好感を抱いていない。アルコール度数は40—60度で、飲むとのどが焼けたかのように熱くなるだけでなく、消毒用アルコールのような匂いもするためだ。白酒を海外に進出させるためには、盲目的にポジティブでないにしても、必ずアイデアが必要だ。
中国で白酒の販売数が多いメーカー「五粮液(ごりょうえき)」は、ロンドン交響楽団との提携という斬新な売り出し方を思いついた。約一年前、五粮液の劉中国・董事長(会長)と英国のフィルハーモニア管弦楽団は、5年のスポンサー契約を締結。高品質の「白酒」と、世界一流のクラッシックのコラボを目標に掲げた。そして、英国政府が開催したパーティで50万ポンド(約7650万円)の契約を結んだ。