甘えることは有効か?
研究者は米オルブライト大学の学生40人(男女20人ずつ)を対象に実験を実施。40人に1-10の数字を、1回目は「いつも通りに」、2回目は「魅力的に」、3回目は「自信に満ちた声で」、4回目は「偉そうに」、5回目は「頭がよさそうに」と、意識的に読み方を変えて読んでもらう。そして、別の40人(男女20ずつ)にどんな風に聞こえたか点数をつけて評価してもらった。
その結果、男性が自分の声を「セクシー」に変えても、女性は無関心で、影響を受けなかった。一方、女性のわざとらしい話し方に、男性は魅力を感じることが分かった。その理由は、女性が声を「セクシー」に変えようとすると、話すスピードがゆっくりになり、かすれ声が増し、男性は普通の声より魅力的に感じるようになるからという。そのため、女性の「いつも通り」の声の点数は3.45ポイントだったのに対し、「甘える声」で話した時の点数は4.29ポイントと大きく上昇した。
つまり、自分の魅力を増すために「声」は重要なポイントとなるということだ。研究者は、「自分の声を変える能力や他の人の声の変化を察知できる能力は進化の結果。基本的に、声は重要な『手掛かり』となり、声を通してパートナーの生物的要素、例えば体型や年齢を予測することができる」と分析している。
声だけでなく、話し方にも注意が必要で、自分のボイスラインや話すスピードばかりに気を配っていてはいけない。もしかすると、恋人はあなたの話し方や態度に注目しているかもしれない。もちろん、時々、「セクシーな声」に変えてみるのも悪くないだろう。(編集KN)